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どうも、じゃじゃまるです。

今回は闘病記です。前々回、前回は受けた検査の内容について触れましたが、今回はその検査結果に対する治療法についての内容になります。

※この闘病記は、2016年10月にバッドキアリ症候群を告知されてから現在に至るまでを振り返って綴っています。

検査後に伝えられた治療方法

2018年8月中旬頃にひと通りの検査を終えました。その結果から、胃と食道にできた静脈瘤に対してどういう治療を行うかという話になりました。静脈瘤は門脈圧が上昇していることで引き起こされるため門脈圧を低下させる必要があるのですが、移植以外の方法として、

  • バルーンカテーテルによる血管拡張
  • 経頸静脈的肝内門脈肝静脈短絡術 (TIPS)
  • 脾臓摘出

の3つが挙げられました。

バルーンカテーテルによる血管拡張

私の場合、肝静脈の3本の内、2本が閉塞していることで門脈圧が向上し、静脈瘤ができています。なら、血管を広げちゃえばいいじゃない、ということでこの閉塞している状態を改善するために血管を拡張する方法が挙げられるのですが、その際にバルーンカテーテルが用いられます。血栓により閉塞している箇所にバルーンカテーテルを入れ、血管内で膨らますことで血管を拡張し血流を確保する方法です。

私はこの方法がどうにか実施できないかを考えていました。が、バルーンカテーテルによる血管拡張を行うためには、血管のどこからどこまでが閉塞しているのかが分かる必要があるとのことで、残念ながら私の血管はどこまで閉塞しているのかCTでもわからない状態でした。そのため、この方法をとることはできず。

経頸静脈的肝内門脈肝静脈短絡術 (TIPS)

第一印象は中国語かなと思いました。ものすごく簡単に言うと、閉塞している血管の代わりに新しい血管を人工的に作ることで門脈圧を下げるという方法です。

ただこの方法はいくつかの合併症を起こす可能性があり、代表的なものに肝性脳症が挙げられます。肝性脳症とは、通常であれば肝臓で除去される有害物資が十分に分解されず脳に達することで、脳機能が低下する症状です。

症状としては比較的軽微なものが多数を占めるようですが、私としては、脳機能が低下する可能性があること、また新たな血管も閉塞する可能性があるとのことで、この治療は移植ができなかった場合に実施する治療の1つとすることにしました。

脾臓摘出

まず、脾臓摘出って、治療になるの?と感じましたが、脾臓を摘出することが門脈圧の低下につながるとのことです。

ですが、脾臓を摘出することで静脈瘤がどの程度改善されるのかを想定するのが難しく、この治療も移植ができなかった場合の1つの手段として考えることにしました。

ショッキングな出来事と治療法がついに確定

いろいろ考えた末に、以下のように治療方針を決めました。

1.移植
2.TIPS
3.脾臓摘出

移植を1番に考えた理由としては、根治を目指したいという思いが強かったこと、体調が良い状況で移植することで予後もよくいい経過をたどりやすいこと、が挙げられます。

そして、もう1つの理由ですが…これがなかなかショッキングな出来事だったのですが、これらの治療法の説明を聞く前にMRIをとりまして、肝臓にあった複数の気になるものの内の1つがどうやらガンの可能性が高い、ということを知らされたためです。造影超音波検査ではガンではなさそうだと聞いていたため、正直ショックでした。

ですが、ガンの可能性が高いということを聞いたことで逆に踏ん切りがつきました。TIPS、あるいは、脾臓を摘出する場合でもどのみち肝臓に対して処置する必要があるため、ならば移植で肝臓自体を入れ替えたほうが安心と思い、移植に踏み切りました。

入院して約2か月。検査だけでだいぶ時間がかかりましたが、治療方針が確定し、ついに移植の道へ動き出すことになりました。

続きはまた次回に。

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One Reply to “【闘病記】 ショッキングな出来事と治療方針の確定”

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