Pocket

肝臓移植を行った私には、食事について現在いくつかの制限があります。


その1つとして、生野菜や海鮮物といった生ものがしばらく食べられない、というものがあるんですが、外出する際に車で出かけていると、いろいろと目に飛び込んでくるんですね。


あっ、かっぱ寿司!

おっ、くら寿司!

ん、スシロー!


…寿司屋多すぎじゃね。


どうも、生ものになりたいじゃじゃまるです。


前回は、生体肝移植を行った後の状況についての内容でした。今回はHCUでの出来事についてです。


※この闘病記は、2016年10月にバッドキアリ症候群を告知されてから現在に至るまでを振り返って綴っています。

HCUへの移動

術前、集中治療室は1週間程度と聞いていましたが、予定よりも順調で、3日過ごした後、HCU(ハイケアユニット)へ移動することになりました。


HCUですが、病院によって位置づけはさまざまのようで、私が手術を受けた病院では、術後の急性期を脱した患者や移植患者が一般病棟へ移れるようにケア・サポートする役割を担っています。


急性期は脱したものの身体の状態が不安定になることもあるため、患者の状態は常に把握しながら治療を続ける必要があります。なので、この時点でもたくさんの機械やチューブが身体につながっており、看護師さんが1時間ごとに状態を確認しにきます。ただ、ここまでくると、頻繁に来られる看護師さんにも慣れっこになりましたね。

HCUでの様子

HCUに移った後に待っていたことの1つ目は、歩くこと。


昔は、術後は安静にしておくことが良いとされていたようですが、今は極力歩くように言われます。安静にしているよりも動いたほうが回復が早い、また、手術による癒着を防ぐという利点があるためです。


私の場合、術後は比較的安定していたため、移動して初日に歩き始めることができました。が、歩いてみて衝撃を受ける。1週間前はスタスタと歩いていた身体なのに、術後は何かを支えにしないと歩くことができない。


…身体が重たい。


正直、ビックリしました。それなりの覚悟はしていましたが、ここまでかと思いましたね。術前の体調が良い状態であっても、やはりしんどいことに変わりはありませんでした。


そしてもう1つの待っていたことは、食べること。


HCUに移って、ついに通常のご飯が始まりました。身体の状態を良くするために食べることは欠かせません。まずは流動食的なものから始まり、徐々に固形食に変化していくようになりました。


が、この食べることがなかなか厳しかった。量はそんなにないはずなんですが、いかんせんお腹に入っていかない。お腹にたまっていくものの出ていかない感じ。それでも食べないといけない。これが1つ目の壁でしたね。

移植患者がやらなければならないこと

病院によって方針が異なるのかもしれませんが、移植患者がやらなければならないことは、

歩くこと(身体を動かすこと)
食べること

この2つに限ります。身体の状態を見て治療の方針や処置を考えるのはお医者さんや看護師さんのお仕事になりますが、歩くこと、食べることは言うなれば患者のお仕事です。この2つに関しては自分でどうにかするしかないですからね。


まぁ、そうですね。あと必要なものと言えば…



気合いと根性



という日本男児的なことを言ってみますが、この二つで意外とどうにかなる!


…のかもね。


というわけで、HCUでの一部をお話ししました。続きはまた次回に。

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です